一気にコピペしたろうと思ったら、思ったより長かったよ!
ってことで、続きにおいとくよ。
昨日かいてたオリジのやつだぞ!
超途中だ!
しかし、気にしない。
あとで、倉庫におく
ポッカリ月が出ましたら・・・なんて中原中也が詩っていたっけ。
あれはとてもロマンチックな詩だったが、今夜もまたとてもロマンチックだ。
夏の終わり、昼の暑さが嘘のように秋の匂いの濃い風が吹く。
空には詩の通りに“ポッカリ”と、まんまるな月が浮かんでいる。
クスクスと笑いがこみ上げてくるのは、別に酔っ払っているからとかじゃなくて、ただ単にとてもいい夜だからだ。
暑くも寒くもなくて、少しだけ湿度が高くて、満月が出ていて・・・そして振り返れば青い影。
僕はついつい誘われて、足を止めて振り返って・・・そして、かがみこんで自分の青い影に触れて・・・そして・・・
それで、プロローグの終わり。
僕の人生は第二のスタートを切った。
なんか定年退職したおじさんみたいな言い方だけどね。
「はい、雪子は終わり、次は花子!」
僕はいって、雪子のお尻をパーンと叩いた。っといっても、別にセクハラじゃない。だって雪子も花子も乳牛なんだから。
尻を叩かれた雪子はのっそのっそと前へと歩いていき、代わりに花子がしゃがんだ僕の前に歩いてきた。
僕はパンパンに張ったお乳を綺麗なタオルでふいてやり、それからぎゅっぎゅっとミルクをバケツの中に絞った。
ここはアーベルライン王国の端に位置する森の中にある小さな村、トットスター(可愛い名前だよね)
まぁ、名前からわかるとおり、ここは地球ではない。いわゆる異世界というやつだ。イメージとしては中世ヨーロッパあたり・・・いや、それよりも、ゲームの中の世界を思い浮かべてもらった方が近いかもしれない。
というのも、この世界には竜や鳳凰、麒麟、精霊なんかが住んでいて、なんと、魔法まで使える人がいるというのだ。
・・・まぁ見たことないんだけどね。
いや、一度だけ、竜っぽぃものを空の彼方にみたような気がしたことならあるかな。
うん。まぁとにかく、僕はあの夏の終わりに自分の影に触れた瞬間にこの世界に転送されたらしい。
そして、言葉のわからない僕を、今は亡きおじいさんが面倒を見てくれたっていうわけ。
僕が来た時、このトットスター村は本当に食べるのが大変な時期だったらしいんだよね。
畑は痩せていたし、冷たい夏のせいで作物はほとんど育たない。家畜もやせ細っていて、ほんとうにほんとうに・・・僕なんて養う余裕は全くなかったんだそうだ。
それをおじいさんは無理をいって僕を引き取ってくれ、そして養ってくれた。
温めた一杯のミルクに堅い黒パン・・・1日たったそれだけの食事。だけどそれは、今まで食べたどんな御馳走よりもおいしく感じた。
僕はおじいさんになんとかお礼をしたくって、畑仕事と牛たちの面倒を